<ReR Recommended>
08年4月新譜
ブレインヴィル・スリー/BRAINVILLE 3 "Trial by Headline"

ゴング+ソフツ+カウ。カンタベリー大御所トリオのライヴ名演集!

 デイヴィッド・アレン(ヴォーカル/ギター)、ヒュー・ホッパー(ベース)、クリス・カトラー(ドラムス)。顔ぶれを見ればクオリティーは保証付き、カンタベリー・シーンの重鎮によるスーパー・グループ。98年の結成時にはクレイマーも在籍したブレインヴィルだが、06年にピップ・パイルに代わってカトラーが加入してからブレインヴィル・スリーと名乗っている。アレンのスペイシーなギターとゆるヴォーカルを、ホッパーとカトラーがタイトなリズムで支えるフリーフォームなサイケデリック・ジャズ・ロック。お互いを知りつくした上で、各々の持ち味も存分に発揮しつつ、サウンドを自由自在に操っている。06〜07年のツアー音源。このトリオで演奏するゴングやソフト・マシーンの曲も味わい深い。

ブレインヴィル・スリー/BRAINVILLE 3 ReR Recommended 2,730
Trial by Headline '06-'07 ReR BV3-1

シュテヴァン・コヴァッチ・ティックマイエル/STEVAN KOVACS TICKMAYER ReR Recommended 2,730
Cold Peace Counterpoints '07 ReR ST3
ジェルジ・クルタークとルイス・アンドリーセンに師事し、ギドン・クレーメルに曲を提供する現代作曲家にして、クリス・カトラー、ボブ・ドレイク、マイク・ジョンストンとのレコメン正統バンド、ザ・サイエンス・グループでも中心的役割を担う鬼才作曲家の新作。自ら演奏したピアノや各種キーボード、ダブル・ベース、ギター、チター、電子音などに、クリス・カトラーのドラムスやボブ・ドレイクのベースなども加えてサンプリングし、空間を埋め尽くすように配置する。コンロン・ナンカロウの超絶自動ピアノ曲を思わせる、早弾き音をぎっしり詰め込み猛スピードで駆け昇るアッパーな曲が特徴的。常軌を逸したテンションの高さ。神経質な繊細さから生まれる狂躁的なパワーに圧倒されるが、仕上がりはポップ。>>試聴する1 >>試聴する2

ニコラ・コジャバシア/NIKOLA KODJABASHIA ReR Recommended 2,730
The Most of Now '08 ReR NK2
前作『孤独な散歩者の夢想』も好評だったマケドニアの作曲家/ピアニストの新作。印象的なメイン・テーマとその変奏曲を軸に展開するドラマティックな組曲。ビザンティン聖歌やバルカン音楽をルーツに、古今東西の民族音楽、クラシック、現代音楽など様々な様式を参照/吸収しつつ、イマジナティヴな音響世界を作り上げている。哀愁を湛えた濃密で頽廃的なサウンドは優れた映画音楽を思わせる。カルロス・ダレッシオやガブリエル・ヤレドのような職人肌の映像音楽家。>>試聴する1 >>試聴する2

ミヒャエル・マクシメンコ/MICHAEL MAKSYMENKO ReR Recommended 2,730
Business Cide '80-'88 ReR MM1
スウェーデンのユニークなドラマー/ヴォーカリスト。屈曲したリズム・パターンをベースにした、ぶち壊れ気味のハードロック。キャプテン・ビーフハートの強烈な影響は明らかだが、ビーフハートの狂気に、西海岸風の(北欧の?)ある種の脳天気さがブレンドされて、単なるコピーに終わらず独自の軽快なサウンドを作り上げている。ヘンリー・カイザー、ジョン‘ドランボ’フレンチらとの86年のプロジェクト、クレイジー・バックワーズ・アルファベットを含む、80年代の諸作品からセレクトした興味深いアンソロジー。>>試聴する


<初入荷タイトル>

ザ・ネックス/THE NECKS ReR Recommended 2,730
Chemist '06 ReR NECKS7
オーストラリアのミニマル即興トランス・バンドの06年録音のスタジオ盤。クールでドラマティックなハードボイルド・チューン "Fatal"。電子音を交えながらの音響ジャズ "Buoyant"。アップテンポでカタルシスに達するポジティヴな "Abillera"。いずれも反復と漸次的な変化を基本にしたスタイル。恒例の60分1曲ではなく、それぞれキャラクターの異なる約20分の3曲を収録。>>試聴する